2011年7月23日土曜日

超酸素欠乏・生物大量絶滅とチャート露頭_07

この露頭ではチャートの層が整然と並んでいるばかりでは在りません。付加体として日本列島にのし上って来る段階で、ゆっくりとブルトーザーの排土板に掻き揚げられる粘土の様に折り曲げられて、まだ現在の日本列島とは想像も出来ない様な形状の「日本列島の原型(?)」に付加されて来ているので、至る所に鋭角に折れ曲がった層を見る事が出来ます。専門的にはこの様な場合には「褶曲」と言う言葉は使わないのでしょうが、折れ曲がった地層の重なりを多数ご案内しましょう。この地域の画像はお盆明け頃まで毎日1枚UPします。光ってしまったスケールは10円硬貨です。

2011年7月22日金曜日

超酸素欠乏・生物大量絶滅とチャート露頭_06

露頭の色調を画像で性格に表現する事は、この様な表面が硬いチャートの場合には特に難しい。現場付近に転がっている礫の中には断層のスベリ面の様な条痕のある光沢面が有ったり、クラックをこじ開けてみると光沢の無い面が有ったりでこの画像の様に「艶消し」の様な面が一般的なチャートの硬質な断面とは少し趣が異なる様だ。艶消し部分は生成環境から考えて炭素を含んでいると考えるのが正しいのだろうか?

2011年7月21日木曜日

超酸素欠乏・生物大量絶滅とチャート露頭_05

比較的黒い色が太陽の反射の影響少なく反映されているように思える画像。鮮やかな朱色の部分はどの様な鉱物が影響した色彩なのか興味深いが・・・

2011年7月20日水曜日

超酸素欠乏・生物大量絶滅とチャート露頭_04

黒色チャートの断面方向の拡大画像。説明は無。オット、スケールは10円硬貨。光ってしまいましたネ。

2011年7月19日火曜日

超酸素欠乏・生物大量絶滅とチャート露頭_03

これは何方かがサンプルを採集した痕跡。C, D, E,と言う石筆文字は若い順の年代なのか? サンプルを採取した順番なのか? さてこの研究者の論文を探してみるか! チャートの硬い表面の反射光が卓越する雰囲気の色彩を忠実に再現する事は難しいですね。数枚、黒色部のチャート画像を続けます。

2011年7月18日月曜日

超酸素欠乏・生物大量絶滅とチャート露頭_02

前画像をヤヤ上流側から眺めてみました。右手のヤヤ高まったチャートの部分が黒色の層を含む超酸素欠乏の記録を残しています。黒色は何かの文献で硫化鉄が含まれているので黒いと書かれていたのを読んだ記憶が有りますが、原典を記憶していないので、確認出来ません。緑色の部分も酸欠チャートと考えて良いのでしょう。愛知県総合教育センターのHPにこの露頭から採集したチャートから放散虫を取り出すプロセスと取り出された放散虫の小さな画像がありました。
http://www.aichi-c.ed.jp/contents/rika/koutou/chigaku/chi2/radiolaria/radiolaria.html
フッ化水素酸は有毒なので(此処にも勿論書かれているが)キチントした局所排気装置(ドラフト)を利用して下さいね!
手前のチャートは折り畳まれています。この褶曲部分は改めて画像でご案内します。
チャートの色については下記に大まかな説明があります。
http://members3.jcom.home.ne.jp/tamariva-mimu/ishi01.html

2011年7月17日日曜日

超酸素欠乏・生物大量絶滅とチャート露頭_01

長い間一度観に行きたいと考えていた木曽川・犬山付近のチャート層露頭の夢が叶い宝積寺を歩く事が出来た。
勿論、この「超酸素欠乏事件」。「生物大量絶滅事件」の解説をする知識は備えていないが、折角百数十枚の露頭写真を撮影してきたのだから、その一部をご紹介してみようと思い立った。
科学的な説明は、例えば「岐阜の地学」>景勝地 7 >日本ライン-史上最大の生物大量絶滅。や 磯崎行雄氏の下記資料をご覧頂きたい。このままクリックしても移動しないので必ずコピペでどうぞ!
http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/44/research_11.html
今回訪ねた露頭はまさにこの磯崎氏の調査された露頭。詳しく知りたい方は磯崎氏の東京大学のHPから文献をどうぞ!他に1998年発行の岩波新書に「生命と地球の歴史」も参考書として面白そう!
http://ea.c.u-tokyo.ac.jp/earth/Members/isozaki.htm
昨日とほぼ同じ画像だけれどこれがメイン画像なのでお許しを!昨日はこの連載をする事は考えて居なかったのです。